認知症について
現在社会問題化している病気の一つに認知症があります。
認知症が一度発症してしまうと、以後自立した行動ができなくなってしまい、完全介護が必要になってしまい残った家族に多くの負担をかけてしまうことになります。
よく冗談で「夫婦では先にボケた方が勝ち」といったようなことを言う人がいますが、これは全く残された方の負担を考えない無責任な発言であるといえます。
しかしに認知症となってからのことは自分の意識の範囲外であるとはいえ、老齢になってからおむつを替えてもらったり、意識のないところで見下されることを考えるといたたまれなくなります。
そこでできるだけ自分の力で防ぐことができる認知症対策をしておくことが、自分だけでなく家族のことを思っての行動となるわけです。
アルツハイマーの予防法
アルツハイマーの完全な治療方法が見つからないとなれば、できることは可能な限り予防を心がけるということです。
アルツハイマーの予防は他の生活習慣病の予防と同じく、若いころからの心がけによって大きく影響が変わります。
ボケたくないと思い60~70歳ころから予防をしたとしても、すでに若い時期からの蓄積が大きいとなかなかうまくいかないということもあります。
実はアルツハイマーの予防は若い20代くらいからの対策が必要となります。
アルツハイマーを医学的にみると、脳内で著しくアセチルコリンという物質が減少することで起こることがわかっています。
反対に言えばアルツハイマー予防のためにはできるだけアセチルコリンの減少を防ぐような生活習慣が有効であるということになります。
アセチルコリンの分泌量を増やすためには、まず定期的な運動をすることが最も有効であるといいます。
ジョギングやウォーキングを定期的に行なっている人の場合、していない人よりも著しくアルツハイマーの発症率が下がるというデータもあり、若い時期から少しずつでも定期的に運動をしていくことが大切であるといいます。
また食生活面では野菜や果物を多く食べるとアセチルコリンが多く出るのでアルツハイマーのリスクが約1/4にまでおさえられることがわかっています。
さらに老化の原因である酸化を防ぐ抗酸化物質を多くとるようにすることもまたアルツハイマー予防に大きな効果があるとされています。
アルツハイマーの予防のためには、できるだけ脳の老化を防ぐようにし、健康維持をしていくことが大切です。
若い時期から積極的に脳を動かし、若々しい脳内を保つための努力をしていきましょう。