「がん」は予防がとっても重要
ライフプランを考えるとき、無視できないのが「がん」対策です。
20代~60代以降までのプランを計画的に組み立てたとしても、その間にがんを患ってしまうことで数年、数十年もの時間をその病気との闘いに当てざるをえなくなってしまいます。
かなり医療技術が高まった現在でも、一度がんとして発症をしてしまうと、大きな手術をすることになったり、長期にわたって薬を服用しなくてはならなくなってしまいます。
決定的ながん対策は「予防」であると多くの医療研究機関が発表しています。
そのため、長いライフプランを送るためにはがんとして診断されないずっと若いときからの予防対策が大切になっています。
ここ数十年単位でがんの罹患率や死亡率をみてみると、全てのがんでは男女とも死亡率は下がってきています。
ところが罹患率はということになると、1975年~1990年代前半くらいは微増となっていましたが、これが2000年に入ってから増加傾向を見せるようになってしまっています。
部位別に細くみていくと、死亡につながるがんの種類としては、男性は直腸や膵臓、女性の場合は肺や卵巣でのがんとなっています。
一方で罹患率の高いがんの部位を調べると、男性の場合は肺や悪性リンパ腫、白血病が増加傾向にあり、女子の場合は脾臓、肺、乳房・子宮・卵巣となっています。
また、特徴的なのが罹患年齢の低下傾向です。
それまでがんといえば60代~70代で急増するものという認識が一般的でしたが、ここ数年の間の変化をみると50代からの働き盛りの人の罹患率が急増しています。
特に男性では45歳を超えた途端にがん罹患率ががくんと急増するというデータもあるため、働き盛りの男性こそが最も健康に気を付けなくてはいけない状況にあるといえます。
定期的にがん検診を受ける
予防のために最も有効なのは、定期的ながん検診をうけるということです。
近年では自治体としてがん対策に取り組んでいるところもあり、それまでは検査に自費で数万円が必要であった検診を、安価で手軽に受けることができるようになっています。
30代までの場合は任意型検診となっており、特に危険性が高い人やどうしても病気になれないという責任を感じている人などは自主的に受けていきます。
40代以降のがんリスクが高まってからは、対策型検診として定期健診を受けるのがおすすめとなります。
対策型検診では、その年代や生活スタイルで危険性が高いがんについて特に念入りに検査をします。