燃え尽き症候群とは
やりがいのある仕事に就き、忙しい毎日を充実して送っているような人でも、ある日ふと自分の人生について疑問に思ったり立ち止まってしまうようなこともあります。
それまで頑張ってきた仕事や状況が一段落したりしてふっと気持ちの行き場をなくしたようなときになりがちなのが、「燃え尽き症候群」と言われる無気力です。
燃え尽き症候群とは、やる気やモチベーションを高く保っていた人が突然にそのやる気を無くしてしまい、その仕事だけでなく生きることそのものに対して興味や気力を失ってしまう状態のことをいいます。
ですのでそれまで怖いくらいにガンガン行動をしていた人がまるで別人のように覇気のない様子を見せるようになることに周囲も大きく戸惑ってしまったりします。
そんな燃え尽き症候群ですが、当初はサラリーマンなどでまじめに勤務をしてきた人が突然目標を失ってしまったときに起こるものと思われてきました。
ですが同様の症状を見せる人が増えてきたこともあり、今ではかなり研究が進み誰でもいつそんな症状になってしまうかわからないという身近で怖い症状として知られるようになってきています。
燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)となりやすい職種としては、看護職や介護職、教職のような常に対人による仕事をしなくてはならず、かつ日々の労働時間が長くなりがちの厳しい環境の人となっています。
ですが長時間労働やサービス残業の問題が出てきたことにより、通常のサラリーマンなどでも同様の心の症状が見られるようになっています。
燃え尽き症候群が起きる原因

燃え尽き症候群が起こる最も大きな原因は、自分の頑張りややる気と結果とが適切に結びつかない状態が続いてしまうことです。
それまで自分が絶対にやりぬくのだと本気で打ち込んできたことが突然なくなってしまったり、頑張っても頑張っても期待しているような結果を得られない状態が続いたりすると、自分に対しての自信を損ねてしまいそこから生きることそのものに対してのやる気を失ってしまうのです。
毎日の生活で集中をして頑張れることがあるのはとても幸せなことです。
ですが、あまりにもそればかりに打ち込みすぎてしまったり、何もかもを犠牲にしてまでそのことだけに取り組んでしまっていると、ある日突然にその気持は行き場をなくしてしまうことになるかもしれません。
夢中になるものがあっても、時には少し肩の力を抜いて、周囲の人や別の物事にも目を向けるようにしてみることが大切です。