QOL(クオリティ・オブ・ライフ)という言葉をご存知でしょうか。「今日より明日を明日より明後日をより良く過ごす」といった、生活の豊かさをあらわす概念です。
高齢者の生活の質とは一体どのようなものか、気になる方も多いでしょう。若い頃は盛ん意識することのなかった「生や死」を意識しはじめ、終活をする方も。また、高齢者の性事情はほかの世代と比べて異なる傾向があります。
そこで、高齢者の生活の質を底上げするためにも、性のあり方を考えることをおすすめします。
考えたい夫婦の性生活
生活の質を高めるためにも、夫婦の性が非常に重要な要因となります。というのも年齢を重ねていくうちに、パートナーとの営みが減り、定年を迎える頃には多くの高齢者夫婦が性生活を意識しなくなるためです。
ウォーキングやハイキングなどのスポーツに打ち込むことや、のんびりとテレビや新聞を眺めながら1日を過ごすのもよいでしょう。しかし、夫婦の性について考えるのも大切です。
若い頃は、とても充実していたはず。年をとったからとしなくなるのは、早すぎます。またお互いに性生活について隠しているだけであって、本音をいえば夜の営みをまだまだ楽しみたいと願う方も多いはずです。
二人の関係をより良くするためにも、夫婦の性について考えることは大変意義があるのです。
加齢によるED発症とED治療
さまざまな愛情表現があると述べましたが、歳をとれば老化に伴って引き起こりやすいEDによって男性器の勃起力も弱まってきます。
もちろん、全員が発症するものではありませんが、人間は体の衰えを止めることはできませんのでなるべく衰えを遅らせるための努力は必要です。
EDは治療できる症状ですので、専門のクリニックなどで適切な治療を受ければ改善されます。それとあわせて、EDについて理解を深めておきましょう。
※EDとは?原因や分類、対策について【浜松町第一クリニック】
もう一度お互いの性を確認しあうためにも、そして楽しいひと時を過ごすためにも、ED治療を行う際はパートナーと一緒に前向きに考えましょう。
長年連れ添った相手との性を避けるのは好ましいとはいえませんし、どうして相手のことを意識しなくなったのか、性に対する意欲が薄れてしまったのかをもう一度見直すことが先決です。
また、なかには性行為の価値観が大きく変えている方もいて、ベッドで抱き合ったり手を握り締めて愛情を感じたり、アダルトグッズを使用して性交を楽しんだりと挿入を伴わないケースも多いです。
自分たちがお互いに今後、どういった性生活を送りたいのか、パートナーときちんと向き合って話し合っていきましょう。