セカンドライフのマネープラン
仕事を退職してからのセカンドライフですが、収入がなくなるかもしくはかなり少なくなるということを考え早めにマネープランを立てておくことが必要になります。
定年後にはそれまで仕事が忙しすぎてできなかった趣味などに思いっきり打ち込みたいというふうに考えている人もいるでしょうが、無計画にお金を使ってしまっては生活だけでも苦しくなってしまいます。
まずはきちんと定年後どのような生活をするかということを考え、その上で年間に使うことのできるお金はいくらくらいになるかということを算出していきましょう。
固定費を把握しておく
定年後といえども、日々の生活の中ではどうしてもかかってくる固定費があります。
固定費の項目としてはまず住む家のための家賃や家屋の修繕費用、食費、水道光熱費といったものが挙げられます。
それにくわえて日々の生活の中で生じてくる家具家財購入費用や、被服購入費用、病院に通うときの医療費用、さらに移動のための交通費などもかかってきてしまいます。
それらを総合してみると総額でかなりの金額になってくるので、定年前から普通に生活をしていていくら位必ずかかるかということは把握しておくようにしましょう。
また見落としがちなのが、年齢が高くなってから組んでしまったローンがあるという場合です。
住宅ローンなどは20年~30年単位で組んでいる人も多いでしょうが、ローンを組む時期が遅かったときなどは定年後もローンの支払いを続けていかなくてはいけないことがあります。
働いているときには定期的に収入があるのでローン費用をそれほど負担に感じていなかったとしても、無収入やそれに近い状態になるとローン金額はかなり重たいと感じるようになったりします。
もし定年後も支払いをしなくてはならないローンがある場合には、その分もきちんと計算をして余裕のある生活費用を設定しておくことが大切です。
退職金で一括して返済をしようと考えている人も、退職金にかかってくる税金についてしっかりと金額を理解しておく必要があります。
税金は所得税と住民税がかかってくるので、もし特例制度があるならどんどん利用してできるだけ税金を減らすようにするというテクニックも重要です。
また定年したその年は、前年度の収入をもとに住民税と所得税が計算されてしまうので、収入がないのに高い税金がかかるという状態になります。
翌年までも請求がされないようにきちんと収入状態について確定申告などをしておくようにするとともに、その分の生活費もしっかり計算しましょう。