住宅購入の流れ
住宅購入はかつては会社員世帯にとってはほとんど全ての人が通るライフステージでしたが、最近ではあえて購入をしないという生き方を選ぶ人も増えています。というのは住宅購入は少なく見積もっても数千万円単位でのお金が必要になることですし、そのためにローンを組むとなると事前に頭金や補償金を準備したり、資金計画を長期的に立てていかなくてはならないためです。
住宅を購入するときの流れをざっと説明すると、まず住宅購入のための予算や希望する条件(場所、間取り、設備など)を列挙します。その上で住宅についての情報を集め、だいたいの希望が叶えられそうなところをピックアップしていきます。いきなり不動産屋に相談してもいいのですが、ネットで何件か候補を選んでおくと担当者に欲しい物件のイメージが伝わりやすいですし、その後の話し合いがスムーズになります。
希望に近いところが見つかったら、その地域や住宅を取り扱う不動産業者をあたり見積もりを確認します。条件が確定したら本契約を結び、土地や設計内容を決めて金融機関にローンの申し込みをし、与信を受けたのちに契約を結びます。以後施工着手と、ローンの支払を開始します。
住宅購入する際は早めの準備が大切
ざっと書いただけでもこれだけの流れが発生するように、住宅を購入するためにはかなりの労力と費用が必要になってきます。すんなりと自分の希望にあった物件が見つかればよいのですが、場合によっては契約前に何らかのトラブルが起きたり、どうしても妥協をせざるを得ないような点が出てくるなどの障害も考えられるので、その住宅に住むまではかなり長い時間がかかると思ってよいでしょう。
しかしそれだけの手間や費用がかかるにしても、自分名義の住宅を所有するというのは賃貸住宅やマンション購入と違った大きな夢のあることです。もし将来的に住宅を購入したいと考えているのであれば、できるだけ早めにその準備を進めていくことが大切になります。情報収集はそのための期間が長いほどたくさんのものを比較して検討する知識が身につきますから、実際の購入は何年も先という場合でもできるだけ情報には多く目を通すようにしていきたいですね。
金銭についても、どうせローンで支払うのだからと後回しにするのではなく、購入前からコツコツと貯蓄をしておくことが必要になります。頭金が必要ということもありますが、ローンの額を高くするほど利息も多くつくので支払い総額がより高く、時期も長くなってしまいます。購入する住宅の具体的なイメージが無い場合も、仮で購入する地域と物件のイメージを決めて、値段感を把握し貯蓄を行いましょう。
結婚する前から少しずつ貯金をしておき、結婚する直後くらいから資金計画をたてていきたいですね。
できる限り安い家を買うコツ
家の場所や規模によって、必要となる資金は大きく異なります。そのうえで安い家が欲しいと考えるならば、「借地権付きの物件」を選ぶようにするといいでしょう。借地権とは、読んで字の如く「土地を借り、その土地に自身の建物を建てられる権利」の事を指します。
家を購入する際に、家を建てる土地も購入してしまうと、地価の高い場所だと非常に大きなお金が必要になることもあるので、土地を買うよりも値段が安い「建物を建てられる権利」だけを購入することで、より安く家を建てることが可能となるのです。
こちらの方法は、土地を買うことで発生する不動産取得税や固定資産税が発生しなくなるというメリットもありますが、あくまで土地を借りて家を建てているだけにすぎません。そのため、リフォームの際に地主の許可が必要となったり、借りている費用(地代)を毎月地主に支払ったりと、幾ばくかのデメリットも存在します。また、借地権は建物の種類によっては、効果が有効な期間が定められていることもありますので注意しましょう。